「神馬」
「しんめ」
(かみのうま)
素敵な響きですね。
こんには、うま博士(見習い)です。
あなたは神馬を見たことがありますか?
僕が最初に見た馬は、この「神馬」です。
神馬は「しんめ」あるいは「じんめ」と呼びます。
神馬がどこにいるかは、知っていると思います。はい正解、神社ですね。
ここで突然ですが、あなたは神様を信じますか?
日本人の多くは、無宗教であると言われています。
しかし、日本には八万社以上の神社があると言われ、二千年以上も昔から、現在まで祭られ続けているのです。
近年まで、神社は一つの地域のまとまりの中心であり、地域の人々にとっては無くてはならない存在であり、精神的な拠り所でもあったのです。
その神社にとって、深い縁がある神馬について紹介します。
神馬とは、「神社に奉納された馬」や「祭事の際に使用される馬」のことです。
奈良時代から、祈願のために馬を奉納する習わしがり、奉納者は一般の民間人から皇族まで様々であり、奉納される馬の種類も様々です。
「神社に奉納された馬」には、『神が乗られる馬』と「祈願や雨乞いなどのための馬」があります。
古来より、馬は神の乗り物とされ、神は馬に乗って降臨されるものとされてきました。
そして、多くの神社がそれらに備えて、境内の神馬舎などに生馬や馬像を収容しています。
神が乗られる『神馬』には、
①生馬の神馬
②腹部に社紋をつけたブロンズ神馬像
③神馬舎や楼門などに納められた神馬像(飾り馬)
の三つのタイプがあります。
一方、「祈願や雨乞いなどのために、神に奉納される馬」も、当初は生馬でした。
しかし、小規模の神社ではその世話などが重荷になること、献納する側にも大きな負担となることから、木馬・土馬・板立馬・石像・銅像・絵馬などに置き換わっていったのです。
日本人にとって、神社は身近で特別な存在であり、その神社と馬には深い繋がりがあります。
生馬の神馬はお参りをする際に、馬を尊く感じることが出来る大きな存在であります。
しかしながら、現在、生馬の神馬が少なくなっているのです。
次回は、その生馬の神馬について説明したいと思います。