手に汗握るデッドヒート。

あなたは、こんなシーンを見たことがありますか?

 

こんにちは、うま博士(見習い)です。

 

デッドヒートの語源は、実は競馬が発祥なのです。

 

欧州では18世紀以前は、ヒートレースが主に行われていました。

 

ヒートレースとは、同じメンバーの馬同士で複数回レースを行い、最初に2回(レースによっては3回)最先着した馬を優勝馬とするというレースです。

 

このヒートレースは、距離が数マイル(2~6マイル 1マイル=1.6 km)であり、複数回走ることから、合計10 kmを超える走行距離であることがほとんどでした。

それ故、完成された馬体と豊富なスタミナが必要であり、完成された5歳以上の馬でないと出走できませんでした。

 

このヒートレースで着差が僅差であった場合、同着と見なされ、そのヒートは勝ち馬なしの無効試合となったのです。

つまり、そのヒートは無効試合となるため、デッドヒート(即ち死んだ試合)となるのです。

(そして、優勝馬が決まるまで、次のヒートを行ったのです。)

 

デッドヒートは、日本語では、二者以上が優劣の判定が難しい激しい競争のことなのですが、まさか、英語の意味が無効試合や同着とは思いもしませんでした。

 

本来は誤訳とのことですが、無効試合という本来の意味の由来を考えると、着差が僅差ということが原因だとするならば、日本語訳の意味もあながち間違いとも言えない気もします。

想像にすぎませんが、英語の訳者がdeadという意味を知らないはずはないと思いますので、分かり易い日本語にする為に、本来の原因を和訳したとも考えられるのではないでしょうか?

 

語源って複雑で面白いですね!